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第8話 リアムと呼ばれて~エルフ勇者リアムの思い~
機嫌のいいエルフ、リアムは、なかなか魔王が真名を言ってくれないことは、残念に思っているが
魔王が私わたくしの名前を初めて読んでくれた時の、想像を絶する衝撃と優越感が波のように襲ってきた
あのかわいらしい赤いお口で、私の名前を囁きうなずく彼を何度、中に入って喜ばせたいという衝動が起こったことでしょう……
でも、まだ駄目です魔王のほうから私の事を欲しがるのを待ったなくては
だって愛する者に求められたいものでしょ
そういいながら、録画していた魔王の映像を聞きながらワインを片手に足を組む
魔王のそばに行ったかったですが足りない魔王との行為を思い浮かべながら、おもむろにチャックを下げるとエルフのサイズは人間より大きい 完全に立ち上がっていないのにその存在感がある
早く中にいれて、魔王を喜ばせてあげたいとほほ笑む
魔王が私と、心も体も結ばれたときどんな顔をしてくれるのでしょう
ワインを置き、上、下えと強弱をつけながら動かす
「リアム 出る 」という声から上ずったあの声を思い浮かべるだけで早く、欲しいと求めてほしい
そして、私の事を見るだけで気持ちよくなってほしい
「っん」というとすぐに出たがもっと強く結ばれたいのを願うかのようにまた力を持ち始める
(好きすぎて、どうにかなってしまいそう……)とリアムは思いまた行為にふける
三回ほど出したころには、外が明るくなってきていた
魔法できれいにしたが、実感を感じたくて、手を洗いに洗面所に立つ、自分を見てあともう少し。
じわじわと飴玉を溶かすみたいに彼の心に溶け込めなくては……
私の中でどんどん魔王の存在が自分から切り離せないほど広がっているのが分かる
「リアム」と呼んでくれたあの子を私は守りたい
私の手の中だけ生きていってほしい
だって私の腕の中ならあんなに安心して頬を摺り寄せるのですから
魔王のすべてが欲しい
あぁ、私は今生きているとやっと感じることができている
戦場で戦っていた時も、誰かに告白されたときも動かなったこの心が、水を浴びたように土にしみこみ
私の中の花が咲き誇っているかのようだった
魔王、私の魔王愛しています
あなたも、私の事を愛してくれてますよね
まだ、プライドの高さと意地っ張りで私に素直に甘えられないだけですよね
何と愛しい魔王様
私に愛されていつもドロドロになっている顔を見続けたい
そう思いながら、魔王が待つベッドに戻る
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