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第4話 檻のさきは、温かい風のようなアルファだった
あいつは俺の檻だ
俺を檻で囲むあいつはいつまでたってもいなくなってはくれない
俺はあいつから逃れようといつも全速力で走るけど追い付いてこういうんだ
「お前みたいな、中古のオメガを誰もいらないどうせ、遊ばれて捨てられるだけさ」と笑うあの嘲笑うような音が響く
「ごめんなさい………ごめん、もう許して」とただいいつづけるおれを、暖かい声で
「風見さん、好きです。あなたが自分を許せなくても僕はあなたがいればそれでいい」と揺りかごにのせたような声でいう
日だまりのようなあたかかいこえと
ただずっと座りながら俺をあやす男の声が聞こえる
「俺………生きていいの?中古のつかいふるされたオメガなんてかちはないだろう
逃げて逃げて俺が離せるあいだに………」
よく回らない頭で、呪文を唱えるようにいう
「あなただから、風見さんだから俺は一緒に生きたいんです」と全身が温泉に使っているみたいだ
「風見さん、俺に本当は、どうしてほしい?」と言われ涙がでる
「俺の目をみて俺は誰??」
「捨てないで、俺を置いてかないで
もう嫌だ 助けって……… 蓮」
と言った瞬間に甘いキスが降ってくる
「俺には風見さんだけです、風見さん意外いらない」
と頭を撫でてくれる蓮の目を見ると
俺を絶対離さない目をしていた
「好きです、愛してますだから俺を捨てないで………」
「どうして、俺が蓮のことすてるんだ!
俺にはお前しかいないのに………
捨てられるなら俺の方だろう」といった瞬間に顔をムニムニとつかむ
「風見さんいい加減怒りますよ
俺のこと信用してくれないんですね………」
その言葉を耳から入った瞬間に
「そんなわけないだろ!でも、お前には選びたい放題だろう、汚い俺じゃなくたって………」
「本当に頑固ですね………風見さんが信用できるまで、安心できるまで俺はあなたになんどだっていいます。愛してます」
泣くほど嬉しくて、男が泣くなんて女々しくて嫌なのに涙が溢れる
「ありがとう、ありが………」優しい降れるだけのキスをおでこから瞼の順にだんだんとしたに降りてって口にキスをしてくる男に
俺は、なんって酷いことをいったんだろうと頭がはっきりしてくる
「バカ、しつこいぞ」と言うと
「へへぇ」と人懐こく笑う
俺のアルファが蓮でよかったと目を合わせて笑い合う
俺のアルファは、蓮だけだ
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