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第8話 組長へのご褒美~蕾を花開く~

そわそわしている様子の組長を見ながら、コーヒーを入れると 「今日だな、別に、何がっていうわけでもないけど、なんだか俺だけが嬉しいみたいでイヤだ」と 珍しく素直な、組長の頭を撫でながらおでこにキスをする 組長を何とかなだめて、体に負担がかかるからできないということを納得してもらうための代替え案だったが、思ったよりかわいい組長が見れてうれしいと顔を緩ましてると 「やらないんだったら、お前を許さない」と期待した目で口ははハクハクとうごく 「風見さん、かわいいです」というと 「男にかわいいはないだろう」と頭を叩く、いつも通りの照れ隠しだ あの日から、組長の顔よりもころころと変わるどこかあどけない、風見さんの顔を見せてくれるようになった。 でも、あいつだけは許さない。—――風見さんの目の前に二度と出てこれないようにしないと…… 振動を伝えてくるスマホを持つと、立ち上がる くぃっと引っ張られる感触で見ると、「約束だからな……」と、 赤らめた風見さんの顔に我満出来ずキスをする                                  *                                                              *                           * 「遅いぞ、何してた?  」 玄関を開けると、の仁王立ちで立っているオメガの組長を愛らしいと思いながら見ていると にゅるんとキスをしてくる 息を混ぜ合わせながらみる風見さんの目はもう待てないとうるうると濡れている 「すみません。風見さん待たせてしまいましたね そんな顔しなくてもちゃんとやってあげますから 安心……」というとまた深いキスをしてる 「早く……ねぇ、」という風見さんを抱き上げて、お姫様抱っこでベットに連れていく 触るだけで逆立つ、風見さんの体はこの四日間で熟れた果物用に熱く、甘い香りがした 「早く……入れて、もういいから」ととろけた蕾を触る 温かく柔らかいそれに、準備していたことに気づく 「だって、お前が遅いから……仕方なく」と顔を真っ赤にして言う (ほんとにかわいいな、食べちゃいたいくらい、こんなかわいい姿俺、意外に見せないで) 「今度からは俺に溶かせてください。俺の楽しみなんですから……」とかわいくて口角が上がる 「なぁ……」と口をハクハクとさせると、 「せっかく、甘く溶かしてあげようと、ローションを買ってきたけど……必要なさそうですね」 「おいバカ、そんな買うために遅かったのか?  」という風見さんに、当たり前ですよという顔をすると 「バカ、もういいから……本当に」と手を引っ張ってくる風見さんに 「せっかちなんですから……」 「俺だけか、こんなに早く繋がりたいのは……」と泣きそうな顔で俺を見てくる 少しいじめすぎちゃったかなと思い 「風見さんがかわいいくて、俺少しいじめたくなちゃいました」いう とろけて開ききった蕾に指を入れる 「っあ、もう入れられるから、早く……」と俺のアレを撫でてくる風見さんに我慢できなくなって 「あんまり、煽らないでください。余裕がないのは俺もいっしょなんですから……」 「ゴムしないで、お願い」と今度は、自分お腹をさするながらいう 「でも、負担が……」 「今日は特別なはずだろ、ご褒美なのに……俺頑張ったのに」というので、 「分かりました。特別ですよ」とゴムを置くと顔が緩んだ愛する人の顔に、我慢できなくなった 「入れますよ風見さん」というとコックと頷く 俺を迎え入れるとき、待っていたかのようにきゅきゅうと締め付けながら進む 途中、しこりをこすりつけてしまい、体がビックとしているのを見ながら 「んん、早く、動いて」という風見さんに 「まだ、ダメですよ……あと、三十分はこのままです」と全部が俺で埋まった体は、早く早くと鳴いている 「おい、無理……っん」という体をハグをしながら頭を撫でる 風見さんをほめながら、あやしながら話す 髪を引っ張って「はや……く」っていう彼に、好きだと囁く 顔も体も、満たされているのにほしい動きが来ないことで、風見さんの香りが部屋中に充満する (癖になりそうだ……) ビックビックと震える体の背を撫でると、それだけで甘い声を漏らす

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