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第11話
直輝said
学校にもなれ、部活の朝練が終わりどの生徒よりもはやく教室に着いた。もちろん一番に来たのだから誰もいない。窓を開け空気を入れかれる。コレは癖みたいなもので中学生のときからいつも一番に教室に行き窓を開けていた。
「ねぇ?ココって1年3組であってるよね?」
いきなり声をかけられ少しビックリした。穏やかな、高くもなく低くもなく透き通るようなキレイな声その声の方向に顔を向けた瞬間に鳥肌が立った。
そこにはひと目見ただけで確信できる。
幻の美人が立っていたのだ。
「あ、あぁここが3組だよ。」
声が震える。俺はこんなに美しい人を見たことが無かった。
容姿はもう完璧としか言いようがない。目は大きく、キレイな2重で白い肌に浮かぶ自然なピンクの唇。髪の毛はミルクティ色をしていて、身長は170前後でとても細くて華奢な身体。可愛いさと美しさの両方を兼ね揃えていてとても魅力的だった。
こんなにドキドキしたのは初めてで驚きを隠せない。
「はぁ、どーしよぅ。俺みんなに覚えられてないよな。」
と困ったように言うこいつ。…?
オレって言ったよな?
でも、男とは思えない。あ、アレか兄貴の影響とか!
「…お前ホントにこのクラス?」
疑問に思う事がある。このクラスで不登校の奴は小野田 晴と言う男で女ではない。
「うん?ココだよ。俺、不登校の小野田晴だから。」
と美しく笑う美人。
「えっ。はぁ!?お前って…」
多分俺は顔面蒼白だと思う。目の前の事が理解できない。
「うん。男だよ?」
ヘラっと笑う小野田
「確かめるために触る?」
と俺の手をとり自分の胸を触らせた。
「…ぺっちゃんこ///」
男でもコイツの色気には来るものがある。照れながら言うと
「そりゃそーだよ」
と明るく笑った。
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