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第15話
今日も身体は怠いが学校に来た。
下駄箱を開けると差出人の書いてない白い封筒が入っていた。
女子からのラブレターかとドキドキしたが、そしたら名前が書いてあるハズだしと疑問に思った。持ってると気になるので封を開けて中身を出すと写真が入っている。
しかも、自分のハメ取りだ。
「あ、強姦の佐藤か。」
手紙の内容は、今週の土曜日に○○駅に集合と書いてあった。時間は17時30分。行かないと写真はばら撒くらしい。
「…めんどくさ。」
昔からこんな事は何度もあるので晴には大した事は無いけど行かない以外に選択肢はない。
何だか教室にも行く気になれず家に帰ることにした晴は、後ろから誰かに掴まれた。
「なんだよっ。」と後ろを向くと
そこには直輝が立ってた。
「お前帰るの?」
「うん。なんか行く気が失せたから」
素っ気なく言うと
「ここまで来た意味ねーじゃん」
と笑った。
無性に直輝に抱きつきたかった晴は大きな直輝にダイブする。
直輝に抱きつくと
苦しそうに「お前は可愛いよな」と頭を撫でた。
「直輝。お前は、お前だけはずっと側にいろよ。お前だけが俺の友達だから。」
「命令だぞ!」
と言うと
「何様だよ」と笑って殴られた。
痛いけど俺の事を考えて力加減をしてくれる。
あぁー土曜日がんばろ!
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