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第22話
いきなりキスされて混乱してる晴に、佑亮は、
「お前さ、体売ってるんだろ」
と冷たく投げかけてきた。
別に隠してる訳でもなく、「うん。そーだよ」と返すと。
佑亮は
「じゃあ、今日のお客様は俺ね」
と、不敵な笑みで俺を見下ろしていた。
「む、無理。今日は直輝との約束があるから!」
「は?…直輝って誰」
声がさっきより低くなった。
怖っ。
「親友だよ。」
「じゃあ、平気だろ。親友ならドタキャンぐらい許してくれる。」
「ダメだよ。…俺は直輝に嫌われたくない。」
直輝の野球している姿が見たいし、ドタキャンして嫌われるなんて考えただけで嫌だ。
「あ、あと、彼女探してるから!深田高との練習試合だから、カワイイ子いっぱいいるんだよ!だから今日はむりー!」これも本音だ。
すると大人しく聞いてた佑亮は
「お前は彼女なんて出来ねぇ」と馬鹿にしたように笑う。
その言葉にキレた俺は
「は?分かんないだろバーカ。俺は、彼女が欲しい!!男に抱かれる日々とはもうお別れなんだよ。まぁ、こんな事言ったってガキのお前には分かんないだろ。俺の気持ちが」
と怒鳴った。
「、、、ガキ?」
無表情で言う佑亮に俺はまた言ってやった。
「そうだよ、くそガキだわっっ!!」
この言葉を言ったこと、後悔する。
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