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「投降する者は、殺めるな! 捕虜として、丁重に扱え!」
戦意を失った敵兵たちが、次々と投降する中、エディンの元へ早駆けの伝令が現れた。
「竜将閣下、最前線の動きを報告いたします。首謀者は立て直した軍を率いて、王宮に向かっております!」
「それは、厄介だな」
エディンは、火薬の臭いがくすぶる戦場で、鞘へ納めかけた剣を今一度抜いた。
「動ける者は、私について来い。王宮へ急ぐ!」
負傷者の手当てや、捕虜の見張りなどを除き、一同は一斉にエディンに付き従って駆け出した。
とはいえ、竜将の駆る駿馬は風のように速い。
歩兵はもちろん、騎兵も瞬く間に離されてしまう。
ほとんど単騎で、エディンは王宮へと駆け付けた。
愛馬から降り、その手綱を騎兵の一人に預けると、後は猛然と宮殿内へ突入した。
おそらく、中は敵兵だらけの宮殿内へと、臆することなく斬り込んでいった。
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