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意に反して、頬が染まる思いのエディンだ。
(これは、何かマズいぞ)
アルネに対して、理性より感情が先に立つ気配を感じる。
そこで彼は、自戒のためにわざと大げさにうなずき、腕組みした。
「なるほど。テミスアーリンの未来へ、保険を掛けるわけだ」
命を救われた兵士たちは、アルネに感謝し、忠誠を誓うようになる。
先々で、また何か王政に対して不穏な動きがあっても、彼らは王子に味方するだろう。
こういった予想を、エディンはアルネに語った。
「殿下による劇的な助命の現場に居合わせた民衆もまた、王室を好意的に見る」
それは、王族に生まれて数々の政策を見聞きしてきた彼の、自然な思考だった。
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