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「申し訳ない。つい……」 「どうして、そこまでこだわるのですか?」 「私にとってアルネ殿は、特別な存在だからだ」  今度は、アルネが真っ赤になる番だった。 (と、特別、って。それって、それって、つまり……!?) 「ぼ、僕なんか。僕の、どこを気に入ってくださったのですか?」  一人称が『私』から『僕』に替わってしまった、アルネだ。  それほど、取り乱していた。  突然アルネに質問を投げかけられたエディンだが、彼の方まで、落ち着きを無くしていた。 「いや、その、つまり。もし、何か勘繰られたのなら、申し訳ない」  殿下に対して、不埒な真似はしない。  そう、宣言した。

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