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 アルネは、困り顔のエディンに訴えた。 「僕は、たとえエディン様が、幾人もの人を殺めてきたとしても、大丈夫です」  平気、ではない。  気にしない、でもない。  大丈夫、とアルネは言った。 「もし、剣が呪われているのなら、その呪いごと手にします」  人の命を奪うことは、やはり許されないだろう。  だがアルネは、許されない罪を背負うエディンを、支える覚悟だった。 (何という、清い魂だ……!)  アルネの覚悟に、エディンは心打たれていた。  気を抜くと、その目から涙が一粒こぼれそうだ。 「では、鞘に納めた剣を持つといい」 「はい!」  エディンは、鍛冶屋の手によって鍛え直された長剣を、鞘に納めた。  そしてそれを、アルネが差し出した両手に、そっと渡した。

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