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「アルネ」 「はい」 「これは……ご褒美か? そうだな?」 「えっ?」  アルネは、困惑した。  情熱の赴くまま、好意をぶつけたつもりだったのだが……。 (エディン様。まさか、これもご褒美と思われるなんて)  それでも、そんな彼の鈍感さと純粋さは、いっそうアルネの心をくすぐった。 「僕も、エディン様が好きです。ずっと、お傍にいたい」 「う、ぅむ」 「さっきのお言葉……求愛、ですよね?」 「……!?」 「エディン様になら、僕の純潔さえ捧げても構わない」 「!?」  まさかの展開に、エディンの喉はこくりと鳴った。

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