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 アルネの手首を握ったまま、エディンは心から湧き出る言葉を、口にした。 「傷つけるつもりでは、なかった。私も、アルネが好きだ」 「えっ」 「ただ、年齢差や、互いの立場を考えて、素直になれなかった」 「……エディン様。僕が、好きなんですね?」 「ああ、好きだ」  エディンに掴まれた手首をたどり、アルネはもう一度彼に近づいた。 「好きなら……キス、してくれますか?」 「いいのか?」 「して欲しいです。キス」  アルネは、すっかりその体をエディンに預け、軽く瞼を閉じた。  エディンは、つかんだアルネの手首を引き寄せ、その手のひらを自分の頬に当てさせた。 「あったかい……」 「アルネ……」  そろそろと、二人の唇は一つに重なった。

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