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「では、今夜21時過ぎに。怖くなったら、取りやめにしてもいいから」 「はい」  ひとまず、部屋を片付ける時間は確保し、エディンはアルネからそっと離れた。  そして、改めて彼の手を取り、その甲へ口づけた。  部屋を出ていくエディンを見送った後、アルネはラグの上にコロンと横になってしまった。 「言っちゃった。どうしよう、とうとう言っちゃった、僕!」  でも、後悔なんかしていない。  僕は本当に、心からエディン様が大好きなんだから! 「それに。エディン様が、プロポーズみたいなこと言うんだもの」 『フェリックス・エディン・ラヴィゲールは、アルネの味方だ』  これがアルネには、一生そばで君を護る、と響いたのだ。

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