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「寝所へ」
エディンは、アルネの仕草と言葉に瞼を閉じた。
(き、来た……!)
ここまでアルネが積極的なら、もうお断りなどできない。
それでも頭の中は乱れたまま、エディンは寝室へと歩んだ。
暖炉に小さく火が輝いているほかは、灯りが無い。
ほのかに明るい中、アルネはさらさらと身にまとった薄衣を脱いだ。
「エディン様」
「あ、アルネ。気が早くは無いか?」
素裸になったアルネの白い体が、ゆらめく炎に照らされ、美しく浮かび上がる。
純粋な、そして蠱惑的な彼に、エディンは最後の悪あがきをした。
「本当に、私に純潔を捧げるのか?」
「はい」
「私など……私でいいのか? 他にもっと素晴らしい人物は、大勢……」
「エディン様が、いいのです。エディン様以外に、おりません」
アルネはハッキリと断言し、すばやくベッドへと上がってしまった。
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