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 エディンが動くたびに、アルネは愛らしい声を上げる。  二人がぴったりと繋がったところからは、淫らな水音が響く。  エディンは、夢中で腰をやっていた。  この美しい天使を汚す罪悪感は、もう無い。  ただ一人の、アルネという人間を抱いていた。  この世でただ一人の、大切な人を愛でていた。 「アルネ……アルネ!」 「うぅ、あぁ! エディン、僕、僕、また……ッ!」  アルネは、勢いよく精を吐いた。  もう、何度目だろう。  数えるのは、やめた。  何度でも、構わない。  エディンからの愛に、僕の体が素直に応えているんだ。  そう思うようになっていた。 「アルネ。私を、君に捧げる」 「……えっ? あ、はぁ、あぁ! あぁああ!」  エディンは弾け、アルネの体内に、その命の源を注ぎ込んだ。  二人の熱い時が、止まったかのように感じられた。

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