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『この私が、ついているのだ。決して、アルネを死なせたりはしない』  エディンの誓いは、アルネの心に強く焼き付いた。  彼の腕にしがみつき、手の甲に額を付けた。 「エディン様……!」 「エディン、でいいのに」  だがアルネは、少し寂しいことを言った。 「癖になると、困ります。臣下の前で、エディン、などとはお呼びできません」 「やはり、秘密なのか。私との仲は」 「……」  黙ってしまったアルネに、エディンは後悔した。 (意地悪だったか?)  しばらく後、アルネの方から語り始めた。

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