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「ヒャッハー!」
「ウラァア!」
威勢のいい掛け声を上げながら、盗賊たちは近づいてくる。
その声が間近になる前に、エディンはゆっくりと立ち上がった。
アルネは、彼の指示通りに隠れて立ち、剣を抜いた。
盗賊は、何本も矢を受けているエディンが、平然と立ち上がる姿に驚いたようだ。
ラクダを止めて、彼の様子をうかがった。
「おい。あの男は不死身か? 矢を受けても死んでねぇぞ」
「多分、鉄で編んだ鎖帷子を、身に着けてるんでしょうよ」
手下の返事に、盗賊の首領は鼻で笑ってラクダから飛び降りた。
「この、腰抜け野郎! 大層な鎧に守られて、命拾いしたなぁ!」
挑発的な言葉に、エディンも負けずに声を張った。
「不意打ちとは、武人の風上にも置けない男だ! 悔しかったら、剣を抜け!」
まるで怯える様子の無いエディンに、首領は興味を持った。
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