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「面白い男だ。エレニ砂漠で最強の盗賊団『赤の鷲』の名を知らんのかぁ!?」
じりじりと近づいてくる首領に、エディンはマントを少し揺らして応えた。
「そちらこそ、ネイトステフの竜将『フェリックス・エディン・ラヴィゲール』の名を知らんのか!?」
エディンの陰に隠れているアルネは、気が付いた。
(あのお名前、エディン様の名を聞くと、勇気が湧いてくる……!)
エディンの名乗りに、首領はピンと来なかったようだが、その手下たちは目に見えてうろたえ始めた。
「りゅ、竜将!?」
「ネイトステフの、フェリックス王子か!?」
動揺する手下たちに、盗賊の首領は不機嫌になった。
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