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「一撃で終わるのは、貴様の方だぁ!」
最後の悪あがきで、首領はエディンに突進して来た。
だが、間合いを取らせる隙も与えず、彼は男の鉄兜を長剣でトン、と軽く叩いた。
「終わりだ」
「えっ?」
たちまち、首領の鉄兜が、真っ二つに割れた。
「あ!? うぁ!?」
それだけでは終わらず、次は額当てがハラリと切れ落ち、さらに両肩の防具が割れた。
まるで、あらかじめ切り込みを入れていたかのように、次から次へと首領の武具が落ちていく。
「あらっ? あ、あれ? あぁ、ああ! うわぁあ!」
しまいには、一番下に着ていた布の服までバラバラに刻まれて、首領は丸裸になってしまった。
エディンの部隊は、それを見て大笑いだ。
盗賊団の手下たちまで、顔を真っ赤にして笑いをこらえている。
防具どころか、威厳も、体裁も、首領としての面目も、全てを失った裸の男が出来上がってしまった。
「だから、終わりだ、と言っただろう」
アルネに血を見せたくないエディンの、考えた末の決着だった。
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