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 何度か優しく唇を食み、そこに軽くキスをして、深く繋がる。  そして、舌と舌とで、愛し合う。  そんなエディンの癖を、アルネはもう覚えていた。  彼がするように、今夜は自分からリードする。  積極的なアルネに、エディンは驚いていた。  キスの合間に、訊いてみた。 「どうして、君は。今夜の君は、こんなにも熱い?」 「砂漠の熱が、僕を火照らせたんです」  バシリキが見せた、ソフィアへの好意も、アルネを刺激していた。 (僕の隣にも、愛しい人がいてくれる。エディン様が、ここにいる!)  そしてアルネは、エディンのシャツをはだけると、その胸に頬を当てて熱い息を吐いた。 「ああ……ずっと、こうしたかった……」  胸に柔らかな頬ずりをされると、こちらも甘い気持ちになる。  エディンはアルネにもう一度、訊ねた。

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