198 / 372

3

 体内を探る指の動きに、アルネは必死で耐えていた。  その甘美な刺激で生まれる声を、こらえていた。 「う、んぅ。ふっ、ふッ、んぅう!」  始めは枕を噛んでいたが、それでは間に合わない。  今では自分の指を噛み、必死で我慢しているのだ。  そんなアルネに、エディンは囁いた。 「そろそろ、君の声が聴きたい。アルネの可愛い声が」 「で、でもっ。声をあげると、隣に……あぅうッ!」 「砂漠の住居は、日干しレンガで出来ている。壁が厚いので、聞えないよ」 「だ、騙された……ッ!」  急に締まったアルネの菊蕾に、エディンの指は強く噛まれた。

ともだちにシェアしよう!