203 / 372

3

 粘っこい水音は、アルネの恥じらいを強めてしまった。 「い、イヤです! やめて!」 「そう恥ずかしがるな」 「こッ、これ以上やると、僕、僕は、エディンを、嫌いになります!」 「えっ!?」  慌ててエディンは、動きを緩やかに整えた。 (アルネに嫌われたくない!)  しかし、止めれば嫌がるし、動けば嫌がるしで、困ってしまう。 (初めての時とは違う悦びを、アルネには与えたいな……)  では、と緩やかにではあるが、少しずつ奥へと腰を進めた。  捻りながら、奥へ。  ねじ込むように、奥へ。 「うぁ……はぁ、あんっ。ふ、うぅ。はぁ、はぁ、あ、あぁ……!」 「アルネ、苦しくはないか?」 「んんぁ、あぁ。うぅ、あぁ……」  首を反らし、軽く閉じた瞼の睫毛を震わせる、アルネだ。 (これなら、大丈夫だな)  彼に気付かれないよう、エディンはじっくりと、その体の最奥を目指した。

ともだちにシェアしよう!