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ゆっくりと優しく、緩やかにエディンは腰をやった。
アルネは、もう嫌がってはいない。
愛する人をしっかりと受け止めた喜びに満ちて、輝いていた。
「あぁ、エディン……一緒に……ッ!」
「アルネ……アルネ!」
二人、ほぼ同時に達した。
互いの命をぶつけ合い、絡ませ合った。
そして、確かめ合った。
「あぁ……僕、幸せです……」
「私も、だ……」
しばらく抱き合ったまま、時を止めた。
聞こえるのは、お互いの鼓動。
感じるのは、お互いの体温。
二人の間に邪魔なものは、一切なかった。
「アルネ」
「はい……」
「あ、あ、あの、な」
「……」
「あ、あ、愛……」
「……」
「眠ってしまったか」
ではまた、いつか言おう。
今度は、はっきりと心を込めて。
愛している、と。
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