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「私、このたび女王として、テミスアーリンに君臨するつもりですの」 「……」  内心、動揺したエディンだ。  しかし今は、カテリーナに弱みを見せると負けになる。  幸い彼女がお喋りを続けたので、黙って耳を傾けた。 「もちろん、次期国王はハルパロスですわ。でも、彼が帝王学を身につける間は、私が政権を握ります」  カテリーナは、胸をぐいぐいエディンに押し付けながら、お喋りを続けた。  自分が思い描く、身勝手な未来予想図を。 「女王である私の側近として、この国に残られてはいかが? 事実上の国王として」 (男は、権力を欲しがる生き物。これで断る者など、絶対にいやしないわ!)  カテリーナは、エディンからは見えない顔を、勝者の笑みで満たしていた。

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