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 エディンがお見舞いに持ってきた果実は、確かに美味しいが、やたら果汁が多かった。 「手も口元も、濡れてしまったな」 「そのままにしておくと、痒くなる人もいますよ」 「それは御免だ。タオルはあるか?」 「僕、拭いてあげます」  アルネはベッドサイドの引き出しから、清潔なタオルを出した。  そして、それでエディンの顔を拭くと見せかけて、優しくキスをした。  可愛い舌を伸ばし、エディンの口元の果汁を舐めとる、アルネだ。 「こッ、これは……嬉しい驚き、だ……」 「喋らないで。そのまま、じっとしていて」  すぐにエディンも舌を伸ばし、アルネの口元を舐め始めた。  甘酸っぱいのは、果汁のせいだけではないだろう。  エディンがこれまで経験したことのない、爽やかな官能が、そこにはあった。

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