292 / 372
2
(しかしアルネは、クーデターの戦犯たちを、見事に裁いて見せたじゃないか)
公開処刑されるはずだった彼らの命を、アルネはぎりぎりのところで救ったのだ。
この時の判断と実行力、そして周囲の人間を引き付ける、カリスマ性。
エディンは、そんなアルネの器の大きさに、一目置いていた。
「私でよければ、力になろう」
彼は今一度、アルネと共にオアニアの方を向いた。
「ありがとうございます!」
竜将と讃えられるエディンが味方ならば、アルネも心強い。
オアニアの調査結果を、冷静に受け止める余裕が整った。
ともだちにシェアしよう!

