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「頑張ったアルネに、ご褒美だ」
エディンは、いつもなら自分がアルネにやってもらっている『よしよし』を彼に施した。
髪を撫で、微笑んでいたエディンだが、彼は次第に込み上げる愛しさを抑えきれなくなってきた。
柔らかな髪、滑らかな肌、心地よい体温。
それらを感じ、アルネに奇妙な情欲を覚えたのだ。
そっと彼を長椅子に横たえると、その白い首筋に、そろそろと顔を近づけた。
「あぁ、やはり良い匂いだ……」
カテリーナの、どぎつい香水とは、大違い。
さらに、そこへ口づけた。
張りのある筋と、少年の幼さの残る肉の薄さは、エディンの胸を疼かせる。
「アルネ、心から愛しているよ」
首元に鼻先を擦り付け、自分の方が甘える仕草に走ってしまう、エディンだ。
彼は、まるで引き寄せられるかのように、何度もそこへと口づけた。
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