332 / 372

2

「アミエラ妃は今、陛下の排泄介助を……」 「はい。兄上はまだ、ご自分ではできない、と母上はおっしゃっていましたから」  たとえ弟のアルネにでも、見られると恥ずかしいだろうから、と部屋の外へ出したアミエラ。  彼女の心遣いに、エディンも気づいた。  それに、小水とは限らない。  大きい方かもしれない。 (しかも便通が正常でなければ、手間がかかる)  固ければ、腹を撫でたり、肛門周りを優しくマッサージしたり。 (それでもダメなら、指を突っ込んで掻き出したり)  逆に軟便ならば、衛生兵に飛び散ったりしていたものだ。 (そんな過酷な看護を、アミエラ妃が自ら……!)  エディンは、彼女の言葉を理解したのだ。

ともだちにシェアしよう!