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 エディンは寝返りを打ち直して、アルネと向き合った。  その瞳には、いたずらっ子のような光が宿っている。 「しかし、それも昨日までの話だ」 「えっ?」 「テミスアーリンの豊かな穀倉地帯と、潤沢な鉱物資源。これらを共有できるかもしれませんよ、とほのめかしたら、筆色が変わったよ」 「解りやすい御方ですね、エディン様の兄上は!」  くすくすと笑い合いながら、エディンとアルネは唇を合わせた。  深く繋がっては、離れて。  そしてソフトなキスをしては、また離れる。  今夜のアルネは、そんな口づけを繰り返していた。  額を合わせて、頬ずりをして。  視線を絡ませ、キスをする。 「どうしてかな?」 「何が、ですか?」 「もう少し、落ち着いてキスをしたいのだが……」 「ごめんなさい。僕、もう少しだけ、エディン様の御顔を見ていたいんです」  そう言って、アルネはまたキスをした。

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