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寝室は、アルネが焚いた香の匂いで満ちていた。
それが今は、二人の織りなす甘い香りに変わっている。
水時計が落とす雫の音が、二人の奏でる愛の響きに消されている。
全てを飲み込み、包み込んで、エディンとアルネは互いを求め合っていた。
「アルネ、もう少し奥まで。いいか? 大丈夫か?
「はぁ、は、はい! あぁ、んッ! もっと、もっと奥まで……ッ!」
エディンは、彼の表情を読みながら、腰を進めた。
これまで何度かは、深く穿ったことがある。
(しかし、アルネはまだ経験が浅い。それに、体調にもよるからな)
子どものような無邪気さを手に入れたエディンだが、愛しい人への心配りを見失ってはいなかった。
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