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「アルネ。もう、出そうだ。いいか、な? 中に出しても」
「は、はい……来て」
(エディン、ったら『いいか、な?』だなんて。まだ、言葉に慣れてないんだな)
これまでなら『いいか?』と来るところだ。
それは、強面の軍人から、一生懸命に脱皮しようと頑張っている、エディンの姿だ。
アルネは、体だけでなく心もグンと熱くなった。
「っく、あぁ。んんッ、うぅ、あ。はぁ、あぁあ!」
「アルネ……!」
体を、命を解放し、アルネに全霊を注ぎ込みながら、エディンは思った。
(アルネ、私の愛しい人。しかし、やっぱり名前を呼ぶのは、私の方だけなのか?)
「あぁああ! エディン! う、うぁ、はぁ、あぁあん! エディン、んン!」
「アルネ!?」
(良かった……嬉しい……)
エディンの名を呼びながら、何度も絶頂を味わう、アルネ。
それは、とても嬉しいエディンへのご褒美だった。
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