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第七十一章 二つの国一つの思い
アルネとエディンの結婚に関しては、大臣の間で論争が巻き起こった。
『素晴らしい! これで両国の友好はいっそう深まります!』
『怪しい! ネイトステフ王国は、我が国の領土を狙っているのでは!?』
『しかし、フェリックス殿下の治める領地は、テミスアーリンと共有する、とネイトステフ国王が申しておられますぞ!』
『美味しい餌につられると、後ほど手ひどい裏切りに遭うかもしれません!』
『共有領地を拠点に、ダマビアとの交易を再開すれば、難病に苦しむ人々が救えます!』
二派に分かれて混沌を極める、大臣たちの会議だ。
しまいには、ハンカチを丸めて投げ合ったり、グラスの水を掛け合ったり。
子どものケンカに成り下がった大臣らの振る舞いに、とうとうアミエラの怒りが爆発した。
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