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「恐れながら……」
次の大臣が質疑に入ったが、アミエラは隣の席に掛けているアルネの肩に手を置いた。
「今後は、仮王代理のアルネ殿下が応答します」
アルネ、しっかりね。
そう小声で伝えるアミエラは、母の表情になっている。
我が子が、国王としての第一歩を踏み出す。
それを思えば、少なからず心配だったのだ。
「これほどの大きな議会に出席することは、初めてです。皆さん、よろしくお願いします」
アルネの言葉は謙虚だが、実に堂々とした態度だ。
『亡くなられた国王陛下に、似ておられる』
『やはり、血は争えませんな』
大臣たちもひそひそと囁き合い、背筋を伸ばした。
そして彼らは、アルネとの質疑応答を終えた後、全員がエディンと彼との結婚を認め、祝福していた。
ネイトステフ王国との絆を深め、国内外での産業や経済、そして医療の充実を図る未来に賭けたのだ。
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