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『さらに、ダマビアへの行路を整備します。行き来を楽にできるようにして、交流を深めましょう』 『内戦の影響で、職人の数が減っております。陛下、誰が土木作業を行うのですか?』  これもやはり、エディンが答えを準備していた。  アルネと二人で、計画は入念に練っているのだ。 『困窮している人間の中には、土地はあっても農耕が苦手な者がいる。彼らに募集を掛けよう』 『それに、女性にも優秀な職人はいますよ?』  どんな難問も、軽々とさばいて見せる、息の合った国王と副王だ。  大臣たちは次第に、協力的になっていった。

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