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【中編】愛を知りたくて、壊されて

慰めないと、などと耳触りのいい言葉を並べながら、悠真(はるま)商夜(しょうや)の下衣を剥ぎ取っていく。 露わになったそこはもう張り詰めてはいなかったが、まだ少し湿っていて。そこに顔を近づければ、商夜はやだ、やめて、と拒む姿勢を取る。 しかしそんなことお構いなしに、スン、と音を鳴らして息を吸う。芳しいその裏筋を下から上へと舐め上げれば、先ほど達したはずの商夜の身体が僅かに跳ねた。 そして次にその奥──甘い蕾にも口付けた。何往復もべろべろと下品に、音を立てながら舐めれば、次第にそこはひくつきはじめる。 涙はすでに止まっていた。 「ぁ、あ、ア…っ!やだ、そんな、とこ…んぁ、ッきたない…!」 これまで経験してきた相手にソコを舐められたことなど何度もあるだろうに、なぜ客は良くて恋人の自分は拒絶するのか。 こんなにもヒクヒクと、欲しがっているのに。 そう嫉妬にも似た何かの感情が渦巻くと、亜門の脳内からは理性が消えた。 「どうして?綺麗なのに。お客さんは良くて俺はダメなんだ、なぜだろうね」 言いながら悠真はベルトのバックルをガチャガチャと、隠すこともなく焦るように外せば、スラックスとボクサーを同時に下げた。 商夜が初めて見た悠真の怒張は存外大きく、今にもはち切れんばかりに血管が浮いていた。 商夜は、今から自分がなにをされるのか。もうすでに理解している。理解しているし、快感を望んでいる、受け入れる覚悟だってできていた──が。あまりにも大きな悠真の欲望のそれが体内に入ってくるであろうことに関しては、少しばかりの恐怖が頭を駆け巡った。 「あ、はるま…もう、挿れるの…?」 表情を伺いながら恐る恐る尋ねる。 悠真はといえば、商夜の濡れそぼった秘穴に自身を当てがっては、形を覚えさせるように何度も、何度も擦り付けていた。 「はは、さあ…どうだろう」 何度も与えられる甘やかな刺激に、商夜の腰がピクピクと跳ねる。 悠真はその様子をみると、今度こそその小さな入り口に、己の肉棒を割り入れた。

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