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第36話 愛人契約
4ー6 魔力吸引?※
「ま、待って!」
「もう、待てない」
リュートは、俺のシャツを剥ぎ取り、ズボンを下履きごと脱がせるとベッドの上に横たわっている俺をまじまじと見つめた。
「これは……」
俺は、両手で体を隠そうとしたけど、リュートに阻まれた。リュートは、俺の両手をひとまとめにして俺の頭上に押さえつけると俺の耳元で囁いた。
「こんな美しいものを私の目から隠すことは許さん。お前は、私だけのもの、だ」
「ひぅっ!」
首筋かられろり、と舌で舐め下ろされ俺は、その感覚に体をふるりと震わせる。
リュートは、舌先で俺の胸の尖りをいたぶるとそのままそこに吸い付いた。
「あっ!」
「うまい、な、お前のここから漏れる魔力は」
リュートは、俺の胸をちゅぅっと吸うと先端をがりっと噛んだ。
「ふぁっ!」
俺は、痛みに涙が滲む。
リュートは、気にする様子もなく俺の胸を吸い続ける。
「ふっ、ここ、最高だ。お前の魔力が滲み出てきて最高に昂る!」
魔力?
俺は、リュートに攻め立てられで痺れてきている頭で考えていた。
魔力を吸ってる?
だが、それ以上考えることはできない。
リュートが俺の下腹部に手を置いてそこを撫でた。
ひやりとする感覚の後、何か、熱いものが流れ込んでくるのを感じて俺は、悲鳴をあげた。
「あ、あぁっ!クるっ!キちゃうっ!」
体の奥が熱くなって。
何かが俺の中から溢れ出てくる!
「アツ、熱いぃっ!」
「感じるか?俺の魔力を」
リュートが俺の下腹部に浮かび上がるアンギローズの紋様に自分の魔力を流しているのを感じて俺の脳が焼ききれそうになる。
「あっ!あぁっ!も、それいじょ、はいらな……ダメぇェっ!」
リュートは、俺の下腹部から手を下に滑らせ俺の頭をもたげているものに触れた。
「ふふっ、かわいいな。精一杯頭をあげている。こんなにも露を漏らして」
「あぁ、んぅっ!」
俺は、もう、何も考えられなかった。
頭の中は、どろどろのスープのようになって、もう、はやく決定的な快楽が欲しくて。
「あ、あぅっ……も、イきたいっ!」
「そうか」
リュートは、俺が乱れる様を満足そうに見ていたが、俺をいかしてはくれなかった。
「なん、で?」
溢れる涙に目が霞む。
俺に問われてリュートは、俺の目の前に銀色に輝くリングを取り出して見せた。
「これが何かわかるか?」
リュートに問われて俺が頭を振るとリュートがにぃっと笑った。
「これは、特別に作らせた魔道具だ。お前が私の許可なくイくことを防ぐためのもの、だ。これをはめればもう、お前は、私の許可がなければイくことはできない」
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