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第37話 愛人契約
4ー7 リング※
リュートは、泣きながら身を捩らせている俺を見つめた。
「お前に選ばせてやる」
俺は。
ごくっと唾を飲んでリュートの言葉に耳をそばだてた。リュートは、俺の耳元で囁いた。
「私の愛人となりリングをつけ射精管理されることを選ぶか、それとも」
リュートが俺のものをぎゅっと握り込んだ。
「自由と引き換えに魔力を極限まで流し込まれてイきっぱなしで生きることを選ぶか?」
はいぃっ?
俺は、ひゅっと息を吐いた。
それは、どちらを選んでも俺の得にはならないんじゃ?
「答えろ、アンリ」
リュートが俺の口許に銀色のリングを押し付ける。冷たい金属の感覚に俺は、涙を流した。
「もし、5秒以内に答えなければ強制的に一生イきっぱなしにする」
「あっ、ぅっ、リング、を」
俺は、小声でリュートに応じた。が、リュートは、金色の目をすがめて俺を見下ろして動かない。
「聞こえないな」
「うぅっ、リング、をつけて、ください!」
俺は、涙声を発した。すると、リュートは、俺の頬を優しくすりっと撫でて目を細める。
「私の愛人となるか?アンリ」
「あっ……なり、ますっ!ラインズゲート侯爵様のあい、じんに、なってリングをつけてもらって、射精、管理していただき、ます」
「いいだろう」
リュートがにっこりと微笑んで俺の立ち上がって涙を流している場所にリングをはめ込んだ。
きゅっと締め付けられる感じに俺は、思わず震えていた。
「怖がらずとも、大丈夫だ」
リュートが俺の頬にキスをする。
「いい子にしていれば無体はせん」
「あぁっ……」
俺がリュートを泣きながら見上げて訴えかけると、リュートは、頷いた。
「いいだろう。イけ、アンリ」
「あっ!んぅっ、はっ……」
びゅくっと俺は、白濁を迸らせた。
それを自分の手のひらで受けたリュートは、れろり、と手のひらを舐め、微笑む。
「やはり、お前のは、うまい」
リュートが俺にキスした。
「ん、ふっ!」
「お前は、最高だ、アンリ」
リュートは、俺に口づけを振らせながら囁いた。
「愛しているよ、私の番」
激しく深いリュートのキスに俺は、呼吸もできずに喘いでいた。
気が遠くなる。
初めての魔力吸収で与えられた快感に俺は、意識をじょじょに手放していった。
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