48 / 111

第48話 領主代理

 5ー8 らめぇっ!※  「ふっ、イきたいのか?アンリ」  俺は、こくこく、と頷くが、リュートは、意に介さない。  リュートの指が俺の足を割ってその奥の秘められた場所へと伸びていく。  俺のそこは、溢れた先走りで濡れていた。  リュートは、俺の後孔の周囲をやわやわと揉んだ。  「これだけ先走りで濡れていたら香油など要らないか?」  リュートは、つぷっと俺の中へと指を入れていく。  なんともいえない感覚に俺は、背筋を震わせぎゅぅっとリュートの指を締め付けていた。  「力を抜け、アンリ。じゃないとうまく解せない」  リュートの声が遠くに聞こえた。  「きちんと解さなくては、いくらお前がアンギローズとはいえ怪我をするぞ」  怪我、ときいて俺は、恐怖を感じていた。  なんとか力を緩めようとするが、うまくできない。  リュートがぐちぐち、と胎内で指を動かす。  「ぁ、あっ!」  リュートの指先が触れた場所がひくん、と戦慄いて快感が頭の先まで駆け巡る。  俺は、両足を固く閉じようとしたがリュートがそれを許さない。  開かされたまま、俺は、快感に身を焼かれた。  「あ、あぁっ!そ、こはっ!」  「ここがいいのか?」  リュートは、俺のいいところをこつこつとノックする。  俺は、それだけでもう、イきたくて!  涙が滲んでくる。  「あぁっ、も、イカせてっ!イカせてくださいっ!」  「お前がイくのは、私の後、だ」  リュートは、俺をうつ向かせると腰を高く上げさせた。  尻をリュートの目の前に差し出すような格好に俺は、恥ずかしくて涙が流れる。  「あぅっ……」  「入れるぞ、アンリ」  いつの間にか服を脱ぎ去っていたリュートが俺の後孔へと熱杭をあてがった。  待って!  俺が叫ぶ前にリュートは、俺の中へと押し入ってくる。  「い、たいっ!」  俺が叫ぶとリュートが腰を引く。  「力を抜け、アンリ」  リュートは、俺の前に手を回すと下腹に触れた。  そこは、俺の魔族の証が刻まれている場所だ。  ぽぅっとそこが暖かくなって。  しだいに熱くなっていく。  それにつれて俺の体の奥から何かが溢れ出そうとするような感覚に襲われて俺は、ひっ、と息を飲んだ。  魔力が。  リュートの魔力が流れ込んでくる!  熱い溶岩みたいな魔力の波に俺は、溶かされていく。  最後に残っている意識が熱い快楽にぐずぐずに蕩かされて。  俺は、顔をシーツに埋めて哭いていた。  「らめっ!これ、らめぇっ!」  「ダメじゃないだろう?アンリ」  リュートが低く笑い声をたてた。   じゅぶっと音がして俺の胎内へとリュートの熱い昂りが打ち込まれる。  息が、できない!  俺は、シーツを掴んで体を固くしていた。  シぬ!  死んでしまう!

ともだちにシェアしよう!