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第84話 黄金の小都
9ー4 最奥※
リュートの指が俺の両足の奥の固く閉じられた場所に触れ、俺は、ぴくん、と体を揺らした。
抗う隙もなく俺のすぼまりは、リュートの指を受け入れてしまう。
ぐちゅぐちゅとかき回され俺は、甘い声を上げていた。
「ひぅっ!あぁっ、んっ!」
恥ずかしいことに俺のそこは、連日の交わりですでに柔らかくなっていてリュートは、指を抜くとすぐに前をくつろげ取り出した剛直を俺のそこへと押しあてる。
俺は、もう、リュートのことが欲しくて腰を彼の方へと擦り付けてしまう。
「んぅっ……も、ほし、いれて、ください……」
「おねだりとは、はしたないな、アンリ」
リュートが意地悪く笑うので、俺は、涙が溢れる。
「うっ……くっ……」
「泣くな、アンリ」
リュートが冷たい指先で俺の涙を拭う。
「すまない、お前があまりかわいいから、ついいじめてしまった」
リュートは、俺の両足を肩にかけると俺の中へと押し入ってきた。
「はぅっ!」
勢いよく最奥まで一気に串刺しにされて俺は、苦しさに顔を歪める。
じんわりとリュートの温もりが俺の腹の中に拡がっていき、俺は、ほぅっと息を漏らした。
「暖かい……」
リュートが呟く声が聞こえて、俺は、ぞくぞくして身悶えする。
俺たちは、しばらくそのままお互いの熱を味わっていた。
先に我慢できなくなったのは、俺だった。
俺のものは、リュートにつけられたリングのせいで達することができずに透明な滴りを溢しながら震えていて。
俺は、イきたくて堪らなかった。
はやく。
俺は、リュートの迸りが欲しくて思わずぎゅっと胎内のものを締め付けてしまう。
「ぐっ……きつい、な、アンリ」
「はやく、ほし……も、中、欲しいっ!」
俺は、リュートにしがみつく。
リュートは、ずるっと、腰を引くと再び、俺の中を満たした。
ぐちゅん、と奥を突かれて俺は、堪らず懇願していた。
「あ、あっ!イきたっ、イかせてぇっ!」
「ふっ」
リュートが口許を緩め、俺を蕩けるような眼差しで見つめた。
「堪え性のない奴だな」
リュートが激しく俺の中を抽送し、俺は、背をのけ反らせて身悶えする。
「あぁっ、んぅっ、いい、気持ちいいっ!」
腸壁を擦られ、奥を突かれて俺は、もう、ぐちゃぐちゃに蕩けていた。
頭の中は、濁って、何がなんだかわからない。
ただ、身を焦がすような快感に喘いでいた。
俺は、振り落とされないためにリュートにしがみついて声を上げ続けていた。
リュートは、俺と指を絡めて俺の奥の奥までも暴いて責め続け、そして、一際深く秘められた場所に達して精を吐いた。
リュートは、俺と指を絡ませるとちゅっとキスをする。
俺は。
達することなく、イッってしまった余韻で体を震わせていた。
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