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第110話 継母冥利につきますな!
11ー10 イッテるからぁっ!※
グレイスフィールド伯爵家に戻るとすぐにリュートは、俺の部屋へと向かう。
そこは、今まで俺が使っていた部屋ではなくて、もっと立派な広い部屋だった。
リュートは、余裕のない様子で俺を寝室に運ぶとベッドに寝かせ、服を脱ぎ出す。
リュートの美しい彫刻のような身体に俺は、見惚れる。
そっと手を伸ばして触れるとリュートが苦しげな声を漏らした。
「あまり煽らないでくれ、アンリ。ただでさえ、余裕がないんだ」
リュートは、俺の服を手早く脱がせると俺の足を開かせる。
何度されても慣れることがない。
俺は、恥ずかしさに全身を火照らせる。
「ああ、お前はほんとに愛らしいな、アンリ」
リュートは、夜毎抱かれてすっかり淫らになっている俺のすぼまりへと自分の昂りを押し付ける。
俺のそこは、すんなりと受け入れてしまう。
固くて太い肉杭に胎内を押し開かれて俺は、喘ぎ声を漏らした。
「ん、あぁっ!」
リュートは、全てで俺の中を抉るとしばらく俺を抱き締め、動きを止める。
じゅわっとリュートの熱が伝わり、俺は、満たされている感じに熱い息を吐く。
リュートは、串刺しにされて感じている俺のものに触れると銀色に輝くリングを指先でなどる。
「ここ、こんなに漏らして」
リュートがくくっ、と低く笑う。
「はしたないな、アンリ。もう、イきたいのか?」
「あぁっ……」
俺は、リュートの首に腕を回してしがみつく。
「もっと、俺のこと、めちゃくちゃにしてっ!」
俺は、目を閉じた。
涙が目尻に滲む。
リュートが低く囁く。
「後悔するなよ、アンリ」
リュートは、ぐちゅん、と俺の腹の奥を貫くと下腹に手を当てて押しながら魔力を流し込んだ。
脳を焼ききられるような激しい快感に俺は、よがり狂っていた。
目の前に眩しい光がちかちかして。
俺は、そのまま、何度もイってしまう。
「あ、うっ!イってるからっ!も、イってるからぁっ!」
リュートは、俺の奥に白濁を放つが、すぐに、また、胎内で膨張してくるのを感じる。
俺は。
リュートに与えられる快楽に溺れそうになって。
必死に、リュートにすがりつく俺にリュートは、キスを落とす。
お互いの熱を感じて、俺たちは、息を乱していた。
愛している。
俺たちは、何度も、繰り返しながらお互いを求め続けた。
俺の中には、もう、リュートしかいなかった。
他に何もいらない。
俺は、この熱だけが愛おしくて。
世界は、リュートだけで。
激しく息を喘がせ、身を悶えさせる俺にリュートが囁く。
「イけ、アンリ!」
「あ、あぁっ!イくっ!イぐぅっ!」
俺は、迸らせ、意識を飛ばしていた。
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