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第37話 酔っ払い再び※微

----------   (蜂谷紅亮 視点) 「試写会でぇ…、本当に皆しゃんの演技がすごくってぇ~」 ダイニングのテーブルに突っ伏して、顔だけを俺の方に向けたはたちゃんが、先ほどと同じことを何回も言っている。 無理やりにでも、焼酎を飲み続ける彼を止めるべきだった、と後悔する。 はたちゃんはお酒が弱いのに自制しないところが怖い。 「はたちゃん…、もう寝よう?」 「やっ!まだあります!」 そう言って焼酎のボトルを突き出す。 確かに半分近く残っているけれど、普通は2人で焼酎の一升瓶を一晩では空けないと思う。 「これ全部飲んだら飲み過ぎだからね」 「メンバーで飲むと、いつも止められるからぁ今日くらいしか飲めにゃいも…、うぇ…」 たらたらと文句を言っていたはたちゃんが急にえずくので俺は慌てる。 「大丈夫!?トイレ行く?」 「んん…」 そう言って眠り込む。 おい… 俺は途方に暮れた。 前回もはたちゃんを運べずに困ったのに同じ(わだち)を踏んでしまった。 俺は観念して気合を入れると、はたちゃんの腕を肩に回して立ち上がった。 自分も酔っているのでふらふらだ。 「うぅん…」とはたちゃんが唸り、俺の肩口に頭をぐりぐりと擦りつける。 まるで文句を言っているみたいだ。 確かにこれは…、俺が同じアイドルグループのメンバーだったら飲酒を止めているかもしれない。 なんとか引きずるようにしてはたちゃんを移動させるが、やはりリビングが限界だった。 なだれ込むようにソファに倒れた。 とてもじゃないけれど、寝室や客室までは運べない。 成人男性2人でソファに寝るより、1人で寝る方がまだ体に優しいだろう。 そう思った俺は、彼を1人で寝せるべく、腕を解こうと四苦八苦した。 すると、はたちゃんが「なにぃ?まっしゃーじぃ?」と楽しそうな声を上げ、さらに俺に体を絡ませる。 何を言ってるんだこの人は!? 「マッサージ?違うよ!? ちょっと、早く腕を離して!」 そう言って抵抗するも、「ん~」とはたちゃんは抱き着く。 そして、なぜか腰を擦りつけ始めた。 「えっ、ちょっと!?」 「抜き合いっこするんでしょ?」 とろんとした顔で、俺に乗っかっているはたちゃんが、さらに固くなっているものを俺のソコに擦りつける。 当たり前だけれど、俺のは全く反応していない。 はたちゃんは同性愛者なのか? 俺自身は、同性にそういう感情を抱いたことがない。 なんとかこの状況を止めなければと焦っていると、はたちゃんが「暑い」と着ていた服の上を脱ぎ捨てた。 男の上半身なんて見慣れている…、はずだ。 だけれど、俺ははたちゃんの体から目が離せなかった。 全体的に筋肉がつき、腹筋だって割れていて、どこからどう見ても男の体だ。 でも、肌は真っ白で陶器のように滑らか。 そしてその胸の飾りは、赤く色づいてツンと尖っていた。 まるで、摘まんでほしいと言わんばかりに。 俺は口にたまっていた唾液を飲み込み、その尖りを摘まんだ。 「あっ…」とはたちゃんが声を上げ、腰をくねらせる。 ここ、性感帯なんだ… そう思った途端に、急に性欲が湧いた。 指の腹を擦り合わせるように、()ねるとはたちゃんは喘ぎながら快感に身を捩らせる。 そうして愛撫を受けつつも、はたちゃんは器用にズボンを脱ぎ捨てた。 パンツ越しでも分かるくらいに立ち上がったソコは、期待のためが色が変わるくらいに濡れていた。 「そこ、自分で擦って」 と言って、目で合図をすると、はたちゃんは「や。抜き合いっこがいいの」と、あろうことか俺のズボンを下げた。 「ちょっ…」 と、俺が焦っていると「なんでぇ?いつもガチガチなのに」としゅんとしつつも、俺のソコを掴んで擦り始めた。 「んっ、んんっ…」と俺が与える胸の刺激に喘ぎながらもはたちゃんは俺のを擦る。 そうしているうちに、俺のモノもすっかり立ち上がってしまっていた。

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