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言葉は要らない。
だが、言葉にならない声だけは、次々と湧いて出る。
昴はもう、抑えもせずに甘い息を吐いた。
「あ、ぁ、はッ。ん、んぅ、あぁ、あ……」
暁斗の顔が、下へ下へと降りていくたびに、服が乱れる。
昴が、優しくいじめられる上半身に気を取られているうちに、暁斗が同時に服を脱がせているのだ。
気付けば昴は、すっかり裸になっていた。
恥じらう彼に、暁斗が優しい声を掛けた。
「寒くはありませんか」
「少し、寒い」
そう答えた昴に被さり、暁斗は耳元で低く囁いた。
「私が、温かくしてあげましょう」
その低音にうっとりとした昴の不意をついて、暁斗は胸の小さな乳首を舐めあげた。
「あんッ!」
思わず放った自分の声が、やけに大きい。
(やだ。恥ずかしいよ!)
だが、恥を恥と思う時間も許さず、暁斗は胸の桃色を責め立ててくる。
指腹で転がし、甘く噛み、唾液をたっぷり絡ませた後で強く吸う。
「あぁ。はぁ、はぁッ。あッ、あッ、んあぁ!」
敏感な昴の反応に、暁斗は気を良くしていた。
(打てば響く、とはこういう体か)
これほどそそる相手は、初めてだった。
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