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「あぁ!」  昴は頬に置いた手で、さらに顔中を覆ってしまった。  何て恥ずかしい。  酔っていたからだ。  小生意気な暁斗を、困らせてやりたかっただけだ。 「だけど……」  その甘いひとときに、すっかり身を任せてしまった僕。  はしたなく息を荒げ、声を上げ、しまいには精まで放ってしまった。  両腕で自分をしっかりと抱きしめ、身を縮ませてぶるりと震えた。 (だけど。気持ち、悦かった)  まさかこの僕が、他人に触れられることで快楽を感じようとは。  ああやって愛撫されると、気持ちが悦くなるものなのだろうか。  酔っていなくても。  意地になっていなくても。  誰でもいいのだろうか。  ああやって触られると、相手が誰でも甘美な心地になってしまうものだろうか。

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