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 熱く激しい口づけを終え、暁斗はようやく顔を離して昴の目を見た。  蕩けて色気の増したまなざしが、こちらをうかがってくる。 (もうおしまいですか、昴さま。それとも……)  それとも、また私と遊びますか?  あの夜のように。  甘い遊びを楽しみますか?  しかし昴の言葉は、暁斗の想像とは、かけ離れていた。 「やっぱり」 「えっ?」 「やっぱり、暁斗に触れられても、ちっともイヤじゃない。キスされても、気持ち悪くもないんだ」  暁斗は苦笑いした。  キスをしながら、そんな事を考えていたのか。  まだまだ、愛情を持って応えてくれるには、程遠いらしい。 「なぜだろう、暁斗。なぜだろう?」  真剣なその目つきから解かることは、言葉遊びを誘っているわけではない。  心底、自分の気持ちが掴めずにいるのだ、この主人は。 「私のことが、お嫌いですか?」 「嫌いじゃない」 「だから、でしょう」  

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