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第三章 がまん我慢ガマンの果てに……!

 昴は、小舟に乗って揺られている。  そんな心地を、味わっている。  ひどく不安定な舟に乗り、快楽という名の波に遊ばれている。  小舟の舵取りは、暁斗だ。  昴の性器を手に包み、後膣に指を入れ、じりじりと高みにいざなっていく、その姿。  彼の愛撫は、優しかった。  優しい目をして、大切に昴を扱ってくれた。 「んぅッ!」  後膣の指が少し奥へ入れられ、昴は小さく悲鳴を上げた。 「不快、ですか」  暁斗はそれ以上深入りはせず、なだめるように性器をやんわりと扱いてくれる。  彼に触れられることは、嫌いではない昴だ。 (ううん。むしろ、嬉しい。でも……)  しかしさすがに、この体内を探られる、という行為にはまだ抵抗があった。  こんな狭い中に、どうして暁斗は無理に指を突っ込んで、かきまわすような事をするのか。  昴は、そこに疑問を感じるようになっていた。

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