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 そんなそんな、と昴は慌てた。  指一本入れられるだけで、あんなに異物感にさいなまれるのに。 (暁斗の……あの長くて太いものを、となると……!)  かっかと火照る昴の頬を両手で包み、暁斗は目線を合わせた。 「もちろん、無理にとは言いません。少しずつ、慣らしていきます。我慢できますか?」  我慢。 (我慢なんて、今までやったことないよ!)  さっきだって、ほら。  ブドウを一人で、ぱくぱく食べてしまったではないか。 (でも……) 「暁斗は、僕の中に挿れたい?」 「それが、許されるのなら」 「できるようになったら、もう妓館へは行かない?」 「行く必要もございません」  じゃあ、と昴は顔を上げた。  暁斗は僕のものだ。  僕だけのものだ。 (暁斗を独り占めできるのなら、どんな我慢だってする!)  昴は、腹をくくった。

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