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 次第に慣れてゆく自分の体を、昴は感じていた。  体内に仕込まれるアナルプラグは、段階を追って太く長くなっていく。  初めの方こそ、こんなものが入るのかと恐怖していたが、ちゃんと収まるようになってくるから不思議だ。  ただ、動くたびに内壁を襲う刺激には、毎度ひやりとさせられた。  抜く前に施す暁斗への愛撫も、ずいぶん巧くなった。  そしてついに、先端から蜜が滲み出すところまで、彼を追い詰めたのだ。 「やったぁ! どうだ参ったか、暁斗!」 「あぁ、これは迂闊でした。降参です」  笑い合いながら、口づけを交わす。  初めての時はとまどい、恐れまで感じていた肌の触れ合いも、今では愛を確かめ合う大切なひとときだ。  昴は、浮かれていた。  これでようやく、暁斗と一つに結ばれる。  そんなバラ色の未来を思い描いた。  だがしかし。 「では、次の段階へ進まねばいけませんね」 「次の段階?」 「はい。明日からは、口でやってもらいます」 「ちょ、待っ……」 「私も、昴さまを口で愛しておりますから。これで、おあいこです」 「え、えぇ……ッ!?」  昴は、ショックのあまり気が遠くなった。

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