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 体を動かすたびに、体内を苛めてくる忌々しいアナルプラグ。  昴は、いいかげん嫌になっていた。  恥ずかしいだけではない。  それに快感を覚えてしまう、自分の体も恨めしい。  そして夜が近づくにつれ、暁斗の言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。 『はい。明日からは、口でやってもらいます』  昴は顔を両手で覆い、ぶんぶんと首を振った。  そんなこと。 (そんな恥ずかしいこと、そんな淫らなこと、できないよ!)  けれど、暁斗はいつも僕を口で愛してくれる。  いつだったかは、吐き出した精を飲み干すまでもやってくれた。 「でも……」  暁斗のペニスを思い出すと、身震いが走る。 (あんな太くて長くて黒々としたグロテスクなものを、口に含むだなんてぇ!)  いっそのこと、自分でこのプラグを抜いてしまおうかとさえ思った。  悪い遊びは、これでおしまい。  今までどおり、暁斗が僕を弄るだけでもいいではないか。 「だけど……」  そうすると、暁斗はまた妓館へ遊びに行ってしまう。  僕だけでは満足できずに、他の人を抱いてしまう。 「そんなこと、許せない!」  暁斗は、僕のものなんだ。  暁斗は、僕だけを見ていれば、それでいいんだ!  不安はすっかり意地と憤慨に変わって、昴はその足で暁斗を訪ねた。

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