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「暁斗ぉ!」 「何です、突然に!」  ずかずかと、室内に大股で入り込んできた昴は、驚く暁斗の胸やら肩やらをぐいぐい突きながら、寝室へと押し入れた。 「さ、早く脱いで! やるから!」 「昴さま?」 「口で、だろう!? さっさと出して!」  口での愛撫は、さすがに嫌がって泣き出すかもしれない、と思っていた暁斗は、これには仰天した。 (一体、どういう風の吹きまわしですか!?)  だが、本人がやる気になってくれれば、それに越したことはない。  暁斗は浴衣をはだけ下着を脱ぐと、ベッドに胡坐をかいた。 「では、お手並み拝見といきましょう」 「うッ……」  やはり、現物をリアルで見ると怯む。  昴はそろそろと、震えながら顔を近づけていった。  先端を、ぺろりと舐めてみる。 (変な味は、しないな)  少し安心したところで、昴は動いた空気が、頭にかかる気配を感じた。  見上げてみると、暁斗が唇を薄く開いて、口で息をしているのだ。  昴が頭に感じた小さな風は、彼の吐息だった。 (もしかして、気持ち悦いのかな!?)  ちょっぴり得意になった昴は、ぺろぺろと舌先で何度も舐め始めた。

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