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 口で施す昴に、暁斗は激しく昂ぶっていた。  美しい昴さま。 (心の奥で、お慕いしておりました。それが……)  まさか、このような関係に落ちるなど、考えてもみなかった。  まさか、ここまでやってくれるとは、思ってもみなかった。  暁斗の昴への想いは、本当に心の奥底に封じていたはずなのだ。 (昴さま……!)  技術は到底、遊郭の玄人には及ばない。  だが、初々しい昴の愛撫は、暁斗を熱くさせた。  形のよい頭に手を置き、髪を撫でていると、彼は安心したのか口の中に含ませてきた。  まだ半分も咥えてはいないが、それだけでも大きな進歩だ。  暁斗がそうするように、昴も唾液で湿らせた唇で表皮を扱いてくる。  舌先を絡め、舐めまわしてくる。 「ん……ふっ。んぅ、んん……」  口で施すことに興奮して息が上がったのか、密やかな喘ぎが聞こえてくる。  甘い息が、時折かかる。  暁斗の喉は、そんな昴の艶にひくりと動いた。  吐精の疼きが、せり上がってきた。

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